
このページでは、私の制作環境を紹介します。
単なる機材の列挙ではなく、レビューやMIX依頼時に信頼していただくための「思想」と「実戦的な選定理由」を記載しています。
🖥 使用DAWとその役割
FL Studio
DnBやIDMなど、ビート主体の作曲に最適。
オーディオクリップをプレイリストに並べて構成するスタイルが非常に強力で、ループ素材の活用性に優れる。
MIXも可能だが、軽快さを重視してMIXはReaperへ分業。
Studio One
AI作曲のリメイクや歌ものの構築に活用。
コード解析&追従機能が強力で、AI生成メロディの再構築や補正に最適。
Reaper
主にMIX・マスタリング作業で使用。
軽量で高機能、自由度の高いルーティングや編集により、ミックスの中核を担う信頼のDAW。
Dorico
クラシックやスコア制作に使用。
Finaleから移行し、記譜精度と表現力の両立が魅力。
🔊 使用音源(VSTi)
🎸 入力支援系音源(リアル志向の打ち込み支援)
- EZdrummer / EZbass(Toontrack)
- UJAM Virtual Guitarist
→ リズム・ベース・ギターのリアルな下地構築を効率的に。
🥁 特化・個性系
- XLN Life|パーカッション系
- Kick 3|キック専用シンセ
- DC Snares(Plugin Boutique)|スネア専用
🎹 シンセ・音色構築
- Avenger
- Diva
- Serum
- Arturia Augmented シリーズ
🎤 ボーカル・歌声合成
- Synthesizer V
所有音源・エフェクト数は合計600を超えますが、実際に制作で使用しているもののみ掲載しています。
🎚 使用エフェクト&思想
🎧 実戦で使用している主なプラグイン
メーカー | 製品例 | 用途・選定理由 |
---|---|---|
Acustica | Taupe Studio | アナログ質感の付加 |
DMG Audio | Equilibrium, TrackComp, etc | 精密なEQとコンプ制御の柱 |
FabFilter | Pro-L2 | リミッターとして明確な役割のみで使用 |
MAAT | thEQorange | 切れのある低音処理のため |
Oeksound | Soothe2 | レゾナンス除去 |
Pulsar Modular | P11, P42, P915 | 滑らかで温かい音作りに |
Sonible | smart:Limit | 自動最適化+ラウドネス制御 |
Sonnox | Oxford Envolution | 空気感とエンベロープ調整 |
Soundtheory | Gullfoss | マスタリング後の整音補助 |
Three Body Tech | Trinity Shaper | 最新型のサチュレーション処理 |
TDR | Infrasonic / Ultrasonic / Arbiter | 高解像度処理 |
Tone Project | Unisum / Kelvin | 最終段の調整・ニュアンス補強 |
Celemony | Melodyne | ピッチ補正・ハモリ生成に必須 |
🧽 ノイズ処理・補正について
ノイズ除去や音声補正には、**テレビ/映画業界のポストプロダクションで用いられる標準的な処理ツール(例:RX等)**を併用しています。
ただし、こうした補正も「やりすぎない・耳に残らないように整える」ことが重要と考え、自然さを損なわない範囲でのみ使用しています。
🎧 モニター・録音環境
- スピーカー:IK iLoud Micro Monitor
→ 簡易モニター用途。中低域の判断には限界もある。 - ヘッドホン:SONY MDR-M1ST
→ ナチュラルで信頼性の高い定番。将来的にAustrian Audio検討中。 - オーディオインターフェース:Steinberg UR44C
→ ITB(In The Box=コンピュータ内で完結する制作環境)では、オーディオインターフェースが最終音質に影響を与えないため、コストパフォーマンスを重視して選定。
🎼 得意なMIXの方向性
- “優しくて自然”な響きが得意
- 生楽器経験を活かし、空気感や余白を残すMixを心がけている
- Melodyneを使った自然なハモリ作成にも定評あり
スマホ録音素材などで“パンチ感”を出すようなMixはやや苦手。
「素材の限界を超える魔法」はありませんが、素材の一番良いところを丁寧に引き出すMixなら得意です。
🔗 関連リンク(導線配置想定)
✍️ 補足・このページの意図
このページは、どの機材を持っているかではなく、「なぜそれを選び、どのように使っているか」を伝えることを目的としています。
ご依頼・ご相談・製品レビューを検討されている方の判断材料になれば幸いです。