購入はこちら

■ごきげんポイント
- UIが分かりやすい
- 出来ることが明確でわかりやすい
■いまいちポイント
- マルチバンドモードは最初難しく感じる
トランジェントシェイパーを検索すると、20製品くらい出てきました…
これだけあると、どれを使えばいいのか困ってしまいますね。
トランジェントシェイパーという言葉は使われていても、「トランジェント」のとらえ方が製品によって違ったり、検知部分や処理の技術や方法が異なっていたりするので、一概に比較できないのも製品選びを難しくしている一因に思います。
なので、今回は用途を絞って、ボーカルに使うにはどうか見ていこうと思います。
『Trinity Shaper』のプリセット見ると、やはりパーカッションがメインでBusにもいいですよって感じでした。

では、
ボーカル目的に、最初の1本として購入するのはありか?
結論から言うと、セール時に買うなら大アリです。
たしかに定価はやや高め($199)ですが、セールだと半額以下になることも多く、音質・操作性・処理の自然さを考えれば、かなりコスパの良い1本。とくに、
という人にとっては、コンプより簡単に扱える「ニュアンス調整ツール」としてすぐに使えると思います。
シングルバンドモードで使う限り、設定する項目もあまり多くなく、トランジェント系初挑戦でも戸惑いにくい設計ではないでしょうか。
すでに他のトランジェント系を持ってる人にはどうかというと、
- Waves:Smack Attackや、Softube:Transient Shaperのような2バンドのものを使っていて、中域の芯までいじれない・物足りないと感じている → ✔ 買い足す価値アリ
- Oxford EnvolutionやSculptなど、細かく設定するタイプを持ってるけど重い・難しい・GUIがしんどい → ✔ Trinityはサクッと調整したい時に最適
逆に、
- 「ざっくりアタック感を強調したいだけ」
- 「今のシェイパーで不満はない」
というなら、無理に手を出す必要はないでしょう。
実践使用例:どう効く?どこを触る?
声を明瞭にするには?(=アタックを持ち上げる)
こんな悩み
「歌が他のトラックに埋もれて、なんか輪郭がボヤける…」
「EQで高域を持ち上げても、シャリつくだけで抜けない」
Trinityでやること
- Attack(Mid帯)を↑
効果
- 声の子音や立ち上がりがパキッと出る
- リズムに乗ったノリの良いアタックが出るので、抜け感が出て前に来る
補足
EQよりも音色を変えずに明瞭度を出せる。
芯を出したいときは?(=Body帯域を上げる)
こんな悩み
「声が薄い」「軽い」「EQで中域を足すとモゴモゴする」
「ダイナミクスはあるけど、中心にスカッと通る軸がない」
Trinityでやること
- Bodyを↑
効果
- 声に芯が入り、存在感が増す
- コンプでは触れられない“中域の密度”が整う
テールを調整するとどうなる?(=Sustainで余韻を操る)
こんな悩み
「語尾がブツッと切れて不自然」「しゃくりの最後がスカスカ」
「ディレイやリバーブの前段階として、自然な余韻がほしい」
Trinityでやること
- Sustainを↑
効果
- 語尾にふわっとした余韻がついて、息遣いやしゃくりが自然に聴こえる
- オートメーションしなくても語尾のスムーズさが簡単に出せる
補足
逆にマイナス方向に振ると、余韻をキュッと短くできるので、「語尾が濁ってる」「空間系の邪魔になる」場合の整音ツールとしても◎。
その他 声質別対応例
声質 | 使うべき調整 | 狙える効果 |
---|---|---|
細い/軽い声 | Body↑、Attack↑ | 芯と抜け感を両立 |
太くてモコい | Attack↑、Body↓、Sustain↓ | 明瞭化、引き締め |
平坦なのっぺり | Attack↑、Sustain↑ | 抑揚のある声に |
刺さる声 | Attack (High)↓、Body↑ | 耳あたりの改善 |
あくまで一般論ですが、とっかかりの参考にはなるんじゃないかと思います。
使ってみたところ、簡単・使いやすい・多機能で、セールを使えば十分手が届く価格と、いい製品じゃないかなぁ~
と思います。
購入はこちら↓↓↓
同じくTBTechでこれもいい感じでした。