
知ってましたか?
“以外”と“意外”って、見た目は似ていても、意味も使い方もまったく違うんです。
しかも、ビジネスメールや報告書での誤用が、わりと多い言葉でもあります。
“意外”な落とし穴にならないように、ここでしっかり整理しておきましょう。
【例文】で納得しましょう!
例文1:「以外」の正しい使い方
・担当者【以外】の者がこの会議に出席することはできません。
・第3四半期【以外】はすべて黒字でした。
→ 「〜を除いて」「〜のほかに」という意味ですね。
除外や範囲の指定に使うのが“以外”です。
例文2:「意外」の正しい使い方
・彼女がプロジェクトを一人で完成させたのは【意外】だった。
・雨が降るとは【意外】な展開です。
→ 「予想と違って驚いた」「思いがけなかった」という意味。
感情や印象を表すときに使います。
「以外」と「意外」の違いは?
意味 | 用途 | 例文 | |
---|---|---|---|
以外 | 「〜を除く」 | 範囲・対象を絞る | 土日以外は出勤 |
意外 | 「思いがけず」 | 驚き・感情 | 意外な結果に驚いた |
見ての通り、“以外”は対象を絞る言葉、“意外”は印象を伝える言葉。
意味も使う場面も、完全に別物です。
よくある誤用に注意!

以下のような誤用がよく見られます:
❌「担当者意外の方は入れません」
→ 「以外」が正解。「思いがけず担当者だった」みたいな意味になってしまいます。
❌「この件は以外でした」
→ 「意外」が正解。「予想外だった」という意味で、除外する意図はありません。
このように、誤字があるとまったく逆の意味になることも。
一文字の違いで混乱を招かないよう、丁寧に確認しましょう。
固定パターンもあります
“以外”はよく「〇〇以外認めない」「担当者以外立ち入り禁止」など、
業務ルールを表す文脈に使われることが多いですね。
一方“意外”は、「意外と簡単」「意外性のある提案」など、
やや柔らかい表現やプレゼン資料での強調にも使われます。
むすびに
“意外”と“以外”、似ているけど、まったく違う。
それぞれの使い分けがわかれば、表現の正確さも伝わり方もぐっと良くなります。
「意外と知らなかった!」なんて言わせないように、今日からスッキリ使い分けましょう。