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1. ごきげんポイント/いまいちポイント
レビューを始める前に、まずはこのプラグインを使ってみて「良かったところ」と「気になったところ」をざっくり共有しておきます。
🎉 ごきげんポイント
- かなり綺麗にドラムを分けられる
→ 特にキックやスネアなど主要なパートは明確に分離され、後処理がしやすい印象。AI作曲の分離としては十分以上の実用性を感じました。 - 操作は直感的で簡単
→ 複雑な設定は不要で、UI上のボタンやフェーダーだけでソロ/ミュートが完結。DAWに馴染みのあるユーザーならすぐ使いこなせます。
🧐 いまいちポイント
- 当然完ぺきではない
→ ドラムの重なり具合やリバーブ成分が強い場合など、多少の混ざりや誤認は起きます。とはいえ、用途次第では十分許容範囲です。 - 分けたパート毎にSENDできるわけではない
→ あくまで内部で分離・調整してステレオ出力される構造のため、各パートを独立トラックに出すことはできません。トリガー抽出や加工用に使う場合は、一度Bounceや録音を挟む必要があります。
2. 誰に向いているか?
このプラグインは、誰にとって「刺さる」ツールなのか? 実際に使ってみて、以下のような制作者に特におすすめできると感じました。
🎯 こんな人におすすめ
- SUNOなどAI作曲ツールを使っている人
→ 12パート制限の中で「ドラムが1ステムにまとまっている問題」に直面したことがあるなら、このプラグインは救世主になります。スネアだけ差し替えたい、キックだけ抜き出してサイドチェーンに使いたいなど、部分的なコントロールが可能になります。 - ドラムサンプルから特定の音だけを抜きたい人
→ 既存のドラムループ素材から「スネアだけ消したい」「ハイハットだけ使いたい」といったニーズにも対応。MPC系のサンプラーやループ集で制作している人にも便利な選択肢です。
3. はじめに
最近、SUNOのようなAI作曲ツールを活用する中で感じていたのが、ドラムステムの一体化による限界でした。
12パートの制限があるとはいえ、ドラムが1つのトラックにまとめられてしまうと、「キックが強すぎる」「スネアだけ差し替えたい」といった細かい調整ができません。
こうした状況の中で、「もしかしてこれ、分離できるツールがあれば解決できるのでは?」と調べたところに現れたのが、Acon Digital Remix:Drumsです。

「Acon Digitalなら音質にも期待できるし、リアルタイムで分離できるなら編集にも使いやすいのでは?」という直感があり、今回の導入と検証に至りました。
4. サウンドとキャラクター
Remix:Drumsを使ってみてまず感じたのは、**「思ったよりしっかり分離できる」**という点でした。
もちろん完璧ではありませんが、キックとスネアに関してはジャンルを問わず高精度で抽出できる印象があります。音の芯がしっかり残っていて、EQや差し替えなどの後処理にも十分耐えられるクオリティです。
ただし、シンバルやパーカッションに関してはやや混ざりがち。他パートの成分が無音部分に入り込むこともありますが、それを気にしないという選択肢もありですし、どうしても除去したい場合はゲート処理を併用するのも現実的な方法です。
特にシンバルまわりでは、AI分離系によくある**“デジタルなシュワシュワ感”**が出やすいですが、フェーダーを少し下げるだけでうまく馴染むことも多く、むしろ扱いやすいと感じました。
現時点のAI分離技術としては、かなり実用的で自然な音質を保っている部類だと思います。
5. 操作感・機能
Remix:Drumsの操作画面は、とてもシンプルで直感的。
基本的には各ドラムパート(Kick、Snare、Hi-Hatなど)に対応したフェーダーが並んでおり、まるでDAWのミキサーのようなレイアウトになっています。

そのため、普段からDAWを使い慣れているDTMerにとっては**「見ればすぐ分かる」レベルの分かりやすさ**。
複雑なルーティングや多段階の設定なども不要で、読み込んだ音源をすぐに分離・調整できるという軽快さがあります。
実際のリアルタイム処理もスムーズで、特にラグを感じる場面はありませんでした。余計な機能を絞り込んだシンプル設計が、かえって編集作業のストレスを減らしてくれている印象です。
6. まとめ
Remix:Drumsは、SUNOなどAI作曲ツールを活用している人や、ループ素材を自分なりに調整・加工したい制作者にとって、非常に実用的なツールです。
特に、1ステムにまとめられたドラムをどうにかして再編集したいというニーズには、ぴたりとハマります。キックだけ取り出してサイドチェーンに使う、スネアだけを差し替えるといった用途は、まさにこのプラグインの得意分野です。
ただし、導入時には**「分離精度に過度な期待をしすぎない」ことも大切**です。現時点の技術的限界として、すべてのパートが完全に独立するわけではありません。シンバルやパーカッションの混ざりは避けられず、処理後にはEQやゲートを併用する場面も出てくるでしょう。
とはいえ、実際に使ってみると「これは即戦力になる」と確信できる内容でした。
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