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Roland System-8 レビュー|初心者が音作りを学べる、なじみやすいシンセサイザー

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■ごきげんポイント

  • Rolandらしい、耳になじむ音色が多く、即戦力として使いやすい
  • シンセの音作りが左から右へ流れるレイアウトで直感的
  • ADSRが視覚的に図示されており、パラメーターの変化が把握しやすい

■いまいちポイント

  • 近年の機種としてはプリセット数が少なめ
  • 歴史的な名機のようなブランド感は薄く、「これでなければ」という強烈な理由が生まれにくい

誰に向いているか?

  • シンセの仕組みを理解しながら音作りを学びたい初心者
  • プリセット頼みではなく、自分で音を作り込む練習をしたい人
  • Rolandらしい王道シンセサウンドを、ハード機で触って体感したいDTMerやプレイヤー

はじめに

以前、System-8の前身となるSystem-1の実機を所有しており、そこでシンセの音作りを学んだ経験があります。
今回、Plugin BoutiqueでRoland製品の取り扱いが始まったことをきっかけに、後継機となるSystem-8をレビューすることにしました。
System-1もソフト版が存在しますが、せっかくなら進化した後継モデルの魅力を確かめたいという思いから選びました。
なお、System-1は最終的に使いこなせず手放しましたが、「シンセ音作りの基礎を教えてくれた機種」として印象に残っています。

サウンドとキャラクター

メーカー公式の説明では「Rolandの名機オシレーター、フィルター、エフェクトを回路精度で忠実にモデリングし、JUPITERやJUNOのフィルター設計も搭載した、本格的なビンテージサウンド」を謳っています。
実際に触れてみると、u-he Divaほどの極太サウンドではないものの、素のSaw波形は十分な太さがあり、存在感も悪くありません。
しかし、System-8の真価は音の“馴染みやすさ”にあると感じます。
単体で聴くとやや軽めに感じる場面もありますが、他の楽器と合わせた時に周波数のぶつかりが少なく、ミックスに自然に溶け込むのはRolandらしい特性です。
結果として、音作りに不慣れな初心者でも、曲全体で扱いやすいシンセ音を作りやすいのが魅力です。

操作感・機能

System-8はパラメータ部が音作りの流れに沿って左から右へ順番に並んでおり、シンセ初心者でも迷わず操作できます。
特に、理解が難しいADSRは視覚的に図示されているため、数値を変えたときの変化が直感的に把握でき、とても親切な設計です。
また、マニュアルが日本語対応しているのも安心感があり、学習用途にも適しています。
全体的に「シンセの基礎を学びながら実際に音を作る」ことに適したUIで、ハード機としての操作体験が非常に快適です。

まとめ

Roland System-8は、シンセ初心者が音作りを学ぶのにとても向いていると思います。
音作りの流れに沿ったパネル配置や、ADSRの視覚的表示、日本語マニュアルなど、学びやすさに配慮された作りになっています。アナログモデリング方式のバーチャルアナログシンセとしては操作がシンプルで、ソフトシンセ感覚でも使いやすいと感じます。

音色は、Rolandらしい耳になじみやすいサウンドが多く、扱いやすいと思います。単体で聴くとやや軽く感じる場面もありますが、他の楽器と合わせた時の混ざり具合は良く、ミックスに自然に収まる点が魅力だと思います。口コミでも、直感的な操作性や制作・演奏での使いやすさを評価する声が多く見られました。

一方で、海外のレビューやフォーラムでは「u-he Divaや本物アナログに比べると太さや深みが控えめ」「Rolandらしいまとまりはあるが、尖った個性は少なめ」という意見も見かけます。自分でもその点は同意ですが、System-8の魅力を消してしまうほどの欠点とは思いません。

総じて、シンセマスターが使っても十分な音色だと思いますが、まずはシンセの仕組みを理解し、曲作りで使える音を自分で作れるようになりたい人に、試してみてほしいと思います。

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