
文章を書いていると、
「良い」と「いい」、どちらで書くべきか迷うことがあります。
意味はまったく同じですし、
会話では区別する必要もありません。
それでも文章になると、
「どちらが正しいのだろう」と少し考えてしまう。
今回は、そんな 「良い」と「いい」 について、
厳密な正誤ではなく、
実際に書くときの考え方 を整理してみます。
結論:基本は「いい」で問題ありません
先に結論から言うと、
多くの場面では「いい」とひらがなで書いてOK です。
現在の公用文や一般的な文章では、
「良い」は多義的で意味が広がりやすいため、
ひらがな表記が推奨されることが多くなっています。
- ブログ
- メール
- 説明文
こうした文章では、「いい」を選んで困ることはほとんどありません。
「良い」が使われるのはどんなとき?
では、「良い」という漢字表記は不要なのでしょうか。
そうではありません。
「良い」は、
評価・状態・結果が明確な場合 に使われることがあります。
- 成績が良い
- 体調が良い
- 結果が良かった
このように、
「何がどう良いのか」が比較的はっきりしている文脈では、
漢字で書くことで意味が締まります。
ただし、これらも
「いい」に置き換えて意味が変わるわけではありません。
なぜ「いい」表記が一般的なのか

「いい」が広く使われる理由の一つは、
読みやすさと柔らかさ です。
漢字が続く文章の中で、
「いい」をひらがなにすることで、
文章全体のリズムが軽くなります。
また、「良い」は
- 道徳的に良い
- 品質が良い
- 状態が良い
など、意味の幅が広いため、
場合によっては解釈がぶれることもあります。
その点、「いい」は
感覚的・主観的な表現として受け取られやすく、
文章に自然になじみます。
実際にはどう書けばいい?
ここでも、実用上いちばん大切なのは
表記を混ぜないこと です。
たとえば、
- この方法はいいと思います
- 結果は良いです
と同じ文章内で揺れると、
読み手は理由を探してしまいます。
おすすめの考え方は次の通りです。
- 基本は「いい」で統一
- 評価や結果を強調したい場面だけ「良い」を使う
- 迷ったら「いい」に戻す
これくらいの距離感が、
無理なく書き続けられます。
まとめ
- 迷ったら「いい」でOK
- 「良い」は、評価や状態を明確に示したい場合に使われることがある
- 正解よりも、文章内での統一感 を優先する
「良い」と「いい」も、
どちらか一方が絶対に正しい、という話ではありません。
読みやすさと一貫性を意識して選ぶ。
それが、もっとも実用的な使い分けと言えそうです。

