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■ごきげんポイント
- 操作がシンプルで直感的
- 挿すだけでまとまり感が出る
- 劇的ではないが、確実に良くなる印象
- 透明感が高く、音質を損なわない仕上がり
■いまいちポイント
- 現時点では特になし(シンプルがゆえに物足りなさを感じる人はいるかも)
🎯 誰に向いているか?
the wall 2 は、初心者から上級者まで幅広く活用できる万能型リミッターだと思います。
シンプルで扱いやすく、それでいて自然な音圧アップが可能です。
✔ 初心者・中級者にとっては「最初の一本」に出来る
- 操作が直感的で難しくないため、リミッターに不慣れなDTMerや歌い手でもすぐに効果を実感できます。
- 特にSanity Check機能(音量差をマッチングして切り替えられる機能)によって、「やりすぎ問題」も回避できます。
- セールなら、$40くらい(6,000円程度)になるので、比較的購入しやすい価格です。
✔ 中〜上級者にとっての「時短と仕上げの味方」
- ラフミックスやプリマスターなど、「短時間で見せられる形に仕上げたい」という場面で頼りになります。
- Smooth/Aggressiveの切替モードで、ジャンルや楽曲に応じたキャラクター調整が可能です。
- ただ、Redditや海外フォーラムでは、「個別トラックにはとても良いが、マスタリング用途では超高精細な(3万円くらいの)リミッターに一歩譲る」という評価です。
🔰 はじめに
今回レビューを書くきっかけは、the wallがバージョンアップしていたことに気づいたところから始まりました。
Boz Digital Labs製品は以前から結構好きなのですが、the wall は試したことないなぁ~
ネットで見ていると、
- 複雑な操作を求めないシンプル設計
- 挿すだけで音がまとまるというレビューの多さ
- 海外レビューでも“自然で滑らかな音圧アップ”と評価されている安心感
といった声が多いので、ちょっと触ってみようかなと思った次第です。
🎧 サウンドとキャラクター
the wall 2は、極めて“まっすぐ”な音作りを志向したリミッターです。
単純に“音を潰す”のではなく、透明感やバランスを保ちながら音圧を整える設計思想が感じられます。
どのパラメーターをいじってもLinearAnalysis に反応はありません。


Flavorをいじると、The Wall 2 側のGRの値が変わりました。
アタックが早くなっているようです。

AGGRESSIVE はさらにアタックが早い模様。

Smooth の歪みの感じ。
Flavorを上げると歪みが強くなりました。

AGGRESSIVEの方が歪んでいるようです。

どのモードでもKneeは変わらず、ブリックウォールになっています。

🎼 音のキャラクターまとめ
- ✔ 音色を変えずにナチュラルに音圧アップできる
- ✔ Flavorで“押し出し感”を追加可能(歪み成分をコントロール)
- ✔ Smoothは自然な仕上がり、Aggressiveは瞬間的に音をつかむ印象
- ✔ ブリックウォール的制限はしっかり効くが、全体として「やりすぎない」設計
🛠 操作感・機能
the wall 2は、見た瞬間に「これ以上ないくらいシンプル」と感じるほど、潔い設計が印象的です。
✅ スライダーUIの使いやすさ
Flavor・Ceiling・Threshold など、すべての主要操作がスライダーで完結。
好みもあるでしょうが、ノブ形式より視覚的にわかりやすかったです。
✅ 処理負荷・安定性
測定環境では非常に軽量で安定動作でした。

🧾 まとめ
Boz Digital Labs the wall は、「軽さ」「速さ」「価格」「使いやすさ」そのすべてがバランスよく整った、実用性に優れたリミッターです。
派手さはありませんが、“とりあえず挿せば整う”安心感があり、どんな制作環境でも役立つ一本だと感じました。
✔ 特におすすめしたい人
- ミックスにあまり時間をかけられないけれど、最低限のクオリティを確保したい人
- リミッターに苦手意識がある、設定ミスで音が壊れるのが怖いという初心者
- 高度な設定を煮詰める前に、まず音をまとめて方向性を掴みたい人
✔ 購入判断の目安
- 他のリミッターをすでに複数持っている場合でも、「処理の軽さと安定感」という点ではthe wallに軍配が上がる場面があります。
- ハードにかけるというより、“整える・締める”系のリミッターを探しているなら、間違いなく候補に入るでしょう。
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