
人を評価するときに使う「ほめる」。
漢字にすると「褒める」と「誉める」の二種類があります。
どっちを使うのが正しいのか、迷ったことはありませんか?
本記事では、この二つの違いと使い分けのコツを整理してみます。
意味の違い
褒める:一般的に使われる常用漢字。日常的に「良い」と評価するときに広く使える。
誉める:常用漢字ではない。「名誉」「栄誉」と同じ字で、特別な功績や格式ある場面で使われる。

例文で比較
- 先生が生徒を褒める(一般的な評価、日常場面)
- 子どもの努力を褒める(小さな成長や行動を評価)
- 友人の服装を褒める(外見や雰囲気を軽く評価)
- ノーベル賞を受賞して世間から誉め讃えられる(名誉・偉業)
- 長年の功績が認められ、叙勲で誉め称えられる(格式ある文脈)
- 歴史に残る偉業を誉める(名誉に値する出来事)
使い分けのコツ
普段は「褒める」を使うのが無難です。
特別な賞や偉業など、名誉に値する出来事を称えるときには「誉める」も適しています。

よくある質問(Q&A)
Q. 「誉める」を使うのは間違いですか?
A. 間違いではありません。ただし常用漢字ではないため、公的な文書やビジネス文書では「褒める」が推奨されます。
Q. SNSやブログではどちらを使えばいい?
A. 読み手にとって自然で分かりやすい「褒める」で十分です。「誉める」は特別感を出したいときや、文章に格式を持たせたいときに選ぶとよいでしょう。
Q. 人名や書籍タイトルに「誉める」が使われているのは?
A. 固有名詞や作品タイトルでは、意味合いよりも表現上の美しさや印象を優先して「誉める」が選ばれる場合があります。
まとめ
「褒める」と「誉める」はどちらも“良いと評価する”意味を持ちます。
ただし、日常的には「褒める」、格式や名誉を伴う場合には「誉める」と覚えておけば安心です。