
音楽のある生活は、きっと人それぞれに形があるのだと思います。
ただ聴くだけなら、心を緩めてくれる穏やかな時間になります。けれど、自分で弾いたり、曲を作ったりするとなると、急に空気が変わることがあります。一人考えているときは、外から見れば静かでも、内側では必死にもがいている白鳥のような状態なのかもしれません。
それでもやめられないのは、音楽に触れることでしか得られない感覚があるからだと思います。うまくいかない瞬間も多いけれど、ふとした時に「これだ」と思える音に出会える。その小さな喜びが積み重なって、また楽器に向かわせるのかもしれません。