
人の努力や功績を「たたえる」と言うとき、漢字にすると「称える」と「讃える」の二種類があります。
どちらを使えばよいのか迷ったことはありませんか?
本記事では、この二つの違いと使い分けのコツを整理します。
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意味の違い
称える:一般的に使われる常用漢字。努力や功績を広く評価するときに使う。
讃える:常用外の旧字。「賛美」「讃歌」と同じで、荘重・文学的に「ほめたたえる」意味合い。
例文で比較
- スポーツ大会で活躍した選手を称える(日常的な評価)
- 長年の努力を称える(広く認める意味)
- 地域貢献の功績を称える(表彰などの文脈)
- 偉業を後世に讃える(荘重で歴史的な表現)
- 勝利を歌で讃える(「讃歌」のような文学的表現)
- 偉人の精神を讃える(賛美のニュアンス)
使い分けのコツ
日常的・ビジネス文書では「称える」が無難です。
文学的・荘重な場面や歴史に残る偉業などを表現するときは「讃える」も適しています。

よくある質問(Q&A)
Q. 「讃える」を使うのは間違いですか?
A. 間違いではありません。ただし常用漢字ではないため、公的文書や日常文では「称える」が推奨されます。
Q. SNSやブログではどちらを使えばいい?
A. 基本は「称える」で十分です。文章に重厚さや文学的ニュアンスを出したいときは「讃える」を選ぶとよいでしょう。
Q. 固有名詞や作品タイトルで「讃える」があるのは?
A. 「讃美歌」「讃歌」など、伝統的な表現や芸術的意図で「讃える」が選ばれています。意味より表現上の印象が優先されています。
まとめ
「称える」と「讃える」はどちらも“ほめたたえる”意味を持ちます。
日常的には「称える」、荘重・文学的な場面では「讃える」と覚えておけば安心です。