
仕事や日常生活でよく見かける
「保証」と「保障」。
どちらも「ほしょう」と読みますが、意味はまったく同じではありません。
使い分けを誤ると、文章の信頼性にも関わります。
この記事では、例文を交えながら違いを整理します。
【例文】で違いをつかみましょう
例文1:製品トラブルの場合
- このパソコンは1年間保証されています。
- 国は国民の最低限度の生活を保障している。
前者は「製品に不具合があった場合に責任を持つ」という意味。
後者は「生活を守る制度を確保する」という意味です。
同じ読みでも、内容はまったく異なりますね。
例文2:仕事の場面
- 納期は保証できません。
- 表現の自由は憲法で保障されています。
「保証」は責任や約束を引き受けること。
「保障」は権利や安全を守ること。
ここが基本的な違いです。
それぞれの意味を整理
■ 保証(ほしょう)
意味:責任を持って確かであると請け合うこと
たとえば:
- 品質保証
- 身元保証
- 返金保証
- メーカー保証
「大丈夫です」と責任を持つイメージです。
ポイントは
👉 “請け合う・約束する”ニュアンス
■ 保障(ほしょう)
意味:不安や危険がないよう守ること
たとえば:
- 生活保障
- 社会保障
- 人権保障
- 安全保障
こちらは
👉 “守る・支える・制度で確保する”ニュアンス
責任の約束というより、環境や制度によって安全を確保する意味合いです。
迷ったときの判断基準
| 判断ポイント | 保証 | 保障 |
|---|---|---|
| 責任を引き受ける? | ○ | × |
| 権利や生活を守る? | × | ○ |
| 個別の約束? | ○ | × |
| 制度・仕組み? | × | ○ |
よくある混同
特に間違えやすいのは以下の表現:
- × 生活保証
- ○ 生活保障
生活は「約束する」のではなく、「守る」ものだからですね。
一方、
- ○ 品質保証
- × 品質保障
品質は「守る制度」ではなく、「責任を持つ」ものです。
固定的に使われる言葉
慣用的に決まっている言葉もあります。
- 社会保障
- 安全保障
- 品質保証
- 保証人
これらはほぼ固定表現なので、迷ったら辞書や変換候補を確認すると安心です。
むすびに
「保証」と「保障」は、
どちらも“ほしょう”ですが、
- 保証=責任を請け負う
- 保障=守る・制度で支える
この違いを押さえるだけで、迷いはほとんどなくなります。
文章の精度は、こうした細かな使い分けから生まれます。
表記ゆれを整えることは、読み手への配慮でもあります。
今後も、言葉の違いをひとつずつ整理していきましょう。

