
資料やメールで頻繁に使う
「修正」と「訂正」。
似ているようで、実は意味は異なります。
しかも実務では混在して使われがちです。
今回は、その違いと「どちらを使うべきか」まで整理します。
基本の違い
■ 訂正
誤りを正しく直すこと。
間違いがあったことを前提にしています。
- 誤字を訂正する
- 数値を訂正する
- 事実関係を訂正する
■ 修正
より適切な形に整えること。
必ずしも間違いとは限りません。
- 表現を修正する
- レイアウトを修正する
- 仕様を修正する
「訂正するけど修正って言う」は正しい?
結論は次の通りです。
✔ 実務上は可能
✖ 厳密には誤用に近い
例:
「金額に誤りがあったので修正しました。」
これは一般的に使われますし、意味も通じます。
しかし本来は、誤りを正す場合は**「訂正」**が適切です。
つまり、
- 通じる → 問題は起きにくい
- 本来の語義 → 「訂正」が正確
という関係です。
「これは可能」「これは誤り」具体例
① 数字の間違い
「金額を修正しました。」
→ 実務上は可能
→ 本来は「訂正」が正確
② 表現の言い換え
「文章を訂正しました。」
→ 意味は通じる
→ しかし誤りがないなら「修正」が自然
③ 明確な事実誤認
「事実関係を修正します。」
→ 現場ではよく使う
→ 公式文書では「訂正」が適切
④ デザイン変更
「レイアウトを訂正しました。」
→ これはやや不自然
→ 「修正」が適切
公的文書ではどちらを使うべき?

■ 誤りがあった場合
→ **「訂正」**を使うのが原則
例:
- 「下記の通り訂正いたします」
- 「誤りがありましたので訂正いたします」
公的機関や企業の公式発表では
ほぼ「訂正」が使われます。
■ 内容を整えた場合
→ 「修正」
例:
- 「一部表現を修正いたしました」
- 「仕様を修正しました」
間違いとは言えない変更の場合はこちらです。
謝罪ニュアンスの違い
「訂正」は
誤りがあったことを認める語です。
そのため、
軽い謝罪のニュアンスを含みます。
一方「修正」は
改善・調整の語であり、
謝罪性は弱めです。
だからこそ現場では、
「訂正」と言うと責任が重く感じる
なので「修正」と言い換える
という心理が働くこともあります。
一言でまとめると
| 訂正 | 修正 |
|---|---|
| 誤りを正す | 内容を整える |
| ミス前提 | 改善・調整 |
| 謝罪ニュアンスあり | 謝罪ニュアンス弱い |
むすびに
日常では「修正」で済ませることが多いでしょう。
しかし公式文書や対外発表では、
- 誤りなら「訂正」
- 改善なら「修正」
と分けるほうが正確です。
ほんの少しの違いですが、
言葉の精度は信頼に直結します。
意識して使い分けたいですね。

