
最近、Sunoで作ったメタル曲を使って、リミックスの練習をしてみました。
素材はSunoのステムセパレーターでパートごとに分離して、Studio Oneに持ち込み。
本番用ではないので音源の公開は見送りますが、せっかくなので使ったエフェクターとその意図をメモしておきます。
音は出せませんが、何かの参考になれば。
自分としては、けっこう面白かったです。
🎧 使用したトラックとエフェクト構成

※左から順にトラック構成
トラック | 使用エフェクター | 処理の意図 |
---|---|---|
Dr | BASSROOM / P11 Abyss / Essence | ギターの歪みを上げた分、サウンド全体が高音よりになったので、BASSROOM(EQ)で低音を調整し、Abyssでパンチを補強。スネアだけ前に出すぎたため、EssenceをDynEQの代替として使用。ミッド帯の整理に効果的。 |
Perc | なし | 元の素材が“おまけ”感強めだったので、特に手は加えずそのまま。 |
Bass | Multiplicity(VoからのS/Cあり) | メタル曲なのにシンセベース系の質感で空気感が薄かったため、全帯域にエキスパンダー処理。Voと中域が被ったので、700Hz周辺をVoでS/Cコンプして整理。 |
Gt | StageOne2 | Mid帯がギュッと詰まり気味だったので、ステレオに広げてVoスペースを確保。やりすぎるとスカスカになるため、バランス調整は繊細に。 |
Gt(歪みレイヤー) | Kelvin / StageOne2 | 元のギターがアナログチューブ風だったので、デジタル系のメタル歪みをKelvinで追加。レイヤーとして軽く被せました。空間の処理は上記Gtと同様にStageOne2で。 |
Synth | なし | 元の音がすでに作り込まれており、他トラックとの兼ね合いでもこれ以上手を入れない方が自然と判断。 |
Vo | なし | バランスの取れた素材だったので特段の処理は不要と判断。 |
Chorus | なし | Voと混ざって自然に聴こえるようにそのまま配置。 |
🎚 マスタートラック(参考までに)
使用プラグイン | 用途 |
---|---|
Gullfoss | トータルの知的補正(音像や密度の整え) |
Pro-L2 | 最終の出力制御・リミッティング処理 |
…まあこのあたりは定番すぎて、説明不要かと。
📝 まとめ
sunoの素材は完成度が高く、基本手を加える必要はないと思いますが、「曲は気に入ったけど、ギターのサウンドが好みと違う」と言った場合はプチリミックスしてみるのも楽しいと思います。
音を出せないのは少し残念ですが、こういうエフェクトの組み方や考え方は誰かのヒントになるかもしれません。
ミックスって“全部に何かをかける”よりも、「要るところにだけ意味のある処理をする」って感覚、大事だなと再確認しました。
以上、「面白かった」という記録でした。