ビジネス文書や日常会話でよく見かける「本」と「当」。似ているようで、実は意味や使い方にちょっとした違いがあります。
この記事では、『本日』『当日』『本サイト』『当サイト』など、よくある例を使って違いを整理します。読み終えるころには、きっとすっきり理解できるはずです。

【例文】で納得しちゃいましょう
例文 1 感覚的にわかりやすいと思う『本日』と『当日』の違い
「大会は10月10日、当日の服装は体育着、ジャージ着用可。本日の練習は10時より始める。」
「大会は10月10日、本日の服装は体育着、ジャージ着用可。当日の練習は10時より始める。」
上の文の場合、体育着を着るのは10月10日であり、
練習始めるのは今日の10時だと受け取りますよね。
少しおかしな文章ですが、
下の文の場合、体育着を着るのは今日であり、
練習を始めるのは10月10日の10時からと受け取るとおもいます。
例文 2 どちらが主となるか『本サイト』と『当サイト』の違い
もう一つ例を出すと、
「ひろぽんさんのサイトは言葉について書いています。
当サイトはそのほか楽器についても書いています。
本サイトでは、楽器に限らず、楽曲レビューを行います。」
もうお分かりだと思いますが、
「当サイト」はひろぽんさんのサイトを指し、
「本サイト」はひろぽんさんではない筆者のサイトだとなりますよね。
そもそも”本”とか”当”てなんなのよ。
『この』という意味です。
ああ、いい切っちゃったよ。
少し訂正すると、「どちらも『この』という機能があります」
という感じですね。
それぞれの持つ意味合い
“本”の持つ意味合い
本の持つ意味合いは二つあります
主になる、中心になる
例を挙げるとすぐわかると思いますが、
- 本店(←→支店)
- 本業(←→副業)
といった具合です。
「この」の意味
例としては先ほど使いましたが、
「本サイト」つまりはあなたがみている、このサイトのことですね。
“当”の持つ意味合い
当の意味合いは一つだけです。
「この」の意味
先の”本”の例をそのまま使うと、
「当サイト」はあなたが見ているこのサイトを指します。
このサイトを指す場合は”本”でも”当”でも構わないのですが、
ちょっとした意味合いの違いは【例文 2】の通りです。

固定パターンもあります
慣例というか、習慣で固定されたいい方もあります。
- 本官、本件、本題
- 当地、当時、当館
これらはPCやスマホだと、自動で変換候補を出してくれるので
困ることはないでしょうが、改めてみると、「なるほど」と
思うのではないでしょうか。

よくある質問(FAQ)
Q. 「本記事」と「当記事」はどちらを使うべき?
A. ビジネス文書や契約書では「本記事」が正式に用いられます。一方、ブログやウェブ媒体では「当記事」が自然に使われます。
Q. 「本日」と「当日」の違いは?
A. 「本日」は「今日」を意味し、「当日」は「イベントが行われる日」を指します。
Q. 「本サイト」と「当サイト」の違いは?
A. 「本サイト」は筆者自身のサイトを指し、「当サイト」は読者がいま見ているこのサイトを指す用法が一般的です。
むすびに
言葉遣いあるあるみたいな記事が増えているような気がします。
すべては仕事の表記ゆれが気になってのことなのですが(笑)
それでも、こんな情報がお役に立てば幸いです。
これから美しい言葉で、少しでもあなたの役に立てればいいな、
などと思い上がりですが、それもありがとうの思いを持てるからかな。
読んでくださってありがとうございます。
【言葉遣い】についてはこちらにまとめていきたいと思います。
その他【豆知識】はこちら。
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