
道具やツールの世界は、本当に終わりがないものだと感じます。これで十分だと思える精度や便利さに出会っても、気づけばさらに上をいくものが現れていて、驚かされることが少なくありません。自分なりに「これで最善」と整えてきたつもりでも、もう一段階先の進歩を突きつけられると、その速さに圧倒されてしまいます。
しかも、最高と思える環境をそろえた瞬間でさえ、それが長くは続かず、すぐに新しい世代のものが出てきます。進化の歩みは止まらず、追いつこうとする側から見れば、常に「さらに上」が待っているような感覚です。
それでも、この流れを否定的にとらえるのではなく、ただ純粋に「世の中はすごい」と思います。人が積み重ねてきた知恵や工夫が次々と形になり、少し前には想像もできなかった精度や使いやすさを、当たり前のように手にできる。そんな環境に生きていること自体が、驚きであり、恵まれていることなのかもしれません。