
日常会話や文章の中で、
「妻」「嫁」「奥さん」といった言葉を、何となく使っていないでしょうか。
どれも「結婚した女性」を指す言葉ですが、
立場・話し相手・文脈によって、適切さや受け取られ方は変わります。
この記事では、
「どれが正しいか」ではなく、
どの場面で、どの言葉を選ぶと誤解が少ないか
という観点で整理します。
一般的によく使われる言葉(基準になる3つ)
まずは、現代日本語で特に使用頻度が高く、
基準として考えやすい言葉から見ていきます。
1. 「妻」──もっとも中立で無難な表現
自分の配偶者を指す言葉で、
文章・会話のどちらでも使える、最も安定した表現です。
特徴
- 公的・ビジネス・文章に向く
- 感情や上下関係を含まない
- 世代差が出にくい
例
- 「本日は妻の体調不良のため、お休みをいただきます」
- 「妻と相談して決めました」
迷ったときは、この言葉を選んでおけば
まず問題になることはありません。
2. 「奥さん」──相手の配偶者を指す言葉
「奥さん」は、他人の配偶者を指すときに使う言葉です。
丁寧でやわらかい印象があり、会話でよく使われます。
特徴
- 相手への配慮・敬意を含む
- 自分の配偶者には使わないのが原則
例
- 「奥さんはお元気ですか?」
- 「〇〇さんの奥さんによろしくお伝えください」
自分の配偶者に使うと、
身内を持ち上げているように聞こえることがあり、
違和感を覚える人もいます。
3. 「嫁」──文脈で意味が変わる言葉(注意)
「嫁」は日常会話でよく使われますが、
指す対象が文脈によって変わる点に注意が必要です。
① 自分の配偶者を指す場合
- くだけた口語表現
- 親しい間柄でのみ自然
例:
- 「嫁がそれ好きでさ」
② 子どもの配偶者を指す場合
- 本来の意味に近い使い方
- 親世代ではこちらが一般的
例:
- 「長男の嫁が来てくれました」
このように「嫁」は、
- 自分の立場から使うのか
- 親の立場から使うのか
で意味が変わります。
文章や初対面の相手との会話では、
誰の配偶者なのか分かりにくくなるため注意が必要です。
ほかにもある、女性配偶者を指す言葉

以下は意味は通じますが、
使う場面が限られるため、補足的に押さえておけば十分な言葉です。
家内
- 自分の配偶者を指す
- 口語寄りでやや古風
- 最近は「妻」に置き換えられることが多い
かみさん
- 自分の配偶者を指す会話表現
- 親しみが強く、文章には不向き
女房(にょうぼう)
- 古風で演出的な言葉
- 現代文ではほぼ使われない
ワイフ
- 英語由来のくだけた表現
- 冗談やカジュアルな会話向け
どう使い分けると無難か
| 場面 | おすすめ |
|---|---|
| 文章・ビジネス | 妻 |
| 日常会話(無難) | 妻 |
| 相手の配偶者 | 奥さん |
| 親しい雑談 | 嫁(相手次第) |
| 子どもの配偶者 | 嫁(文脈明確に) |
まとめ
女性配偶者を指す言葉は、
意味の違いというより、距離感と立場の違いで使い分けられています。
- 迷ったら 「妻」
- 相手の配偶者は 「奥さん」
- 「嫁」は文脈に注意
この3点を押さえておけば、
言葉選びで困る場面はかなり減るはずです。
言葉は正しさよりも、
誤解を生まないことが何より大切なのかもしれません。

