Disclosure:
このページの一部のリンクには広告が含まれています。これらをクリックして購入することで、直接ひろぽんをサポートすることができます。ありがとうございます。

Loopcloud Music App from Loopmasters.com

Minimal Audio Evoke|MIDI不要で“声を遊べる”次世代ボーカルエフェクト

購入はこちら

■ごきげんポイント

  • 音声を入れるだけでボーカルを自在に変化できる
  • セットアップ不要、MIDI入力なしで即プレイ可能
  • プリセットの完成度が高く、アイデア出しにも最適

■いまいちポイント

  • CPU負荷はやや高めで、複数インスタンス運用には注意

誰に向いているか?

Evoke は、「MIDIを打ち込まずにボーカルを劇的に変えたい人」 に最適です。
とくに、歌素材を使ってサウンドデザインを楽しみたいトラックメイカーや、AIボーカルやサンプル素材を変化させて「別キャラ」にしたいクリエイターにぴったり。
DAWに音声をドラッグ&ドロップするだけで、音が未来的に変化する体験ができます。


はじめに

Minimal Audio は、“即戦力でモダン” をテーマにしたデベロッパーで、Evoke はその象徴的な一本です。
多くのボーカルエフェクトが「MIDI入力」や「トリガー設定」を必要とする中、Evoke はオーディオだけで成立する点が新しい。
最初に触れたとき、「まさにこれを待っていた」と感じました。
操作は驚くほどシンプルで、DAWの再生と同時にエフェクトがかかり、まるで声そのものが別人格に変わるような感覚です。


サウンドとキャラクター

Evoke の音質は現代的
一聴して分かるのは、サチュレーションやローファイではなく、モーフィング的な声の変化を重視していること。
ピッチやフォルマント、フィルターや倍音処理が組み合わさり、機械的でありながらも音楽的なバランスを保っています。
とくに声がトラックに馴染みつつ存在感を増すのが印象的でした。


🔧 主なパラメーター一覧と意味

※製品マニュアル・機能説明から整理しています。

パラメーター/セクション意味・役割
Character Modeあらかじめ定義された声質(15種類)を切り替えるモード。ナチュラルからロボティック、テクスチャ系まで。
Pitch Correction / Hard-Tune入力音声のピッチを補正・調整。自然なトラッキングから、EDM的ハードチューンまで幅あり。
Multi-Voice Harmonization最大4声のハーモニーを作成。各声のレベル/パン制御可能。1テイクから重ね録りしたようなスタックが可能。
Spectrum Filter & Freeze声をスペクトル的にフィルタリング、また「Freeze」機能で母音を維持しテクスチャー化・ドローン化を可能に。
Effects Rack (12スロット)モジュール式のエフェクト群(例:ディストーション、リバーブ、マルチバンド・コンプなど)を任意のスロットに割り当て、音色作りを拡張。
Modulation System任意のパラメーターに対して LFO/シーケンサー/エンベロープフォロワー/マクロ をドラッグ&ドロップして割り当て可能。声が動的に変化。
Keyboard Panel / Scale & Note Controlインプットの音声に対してキー(調)や音域が設定可能。外部 MIDI 入力を使うモードもあり。

🎛 エフェクトラック モジュール一覧

「エフェクター構成」という視点で、Evokeが搭載/可能な主要機能を簡潔に整理します。

(※12スロットに自由に配置/8種類以上のプロセッサが用意されています)

モジュール名機能概要
Compressorダイナミクスを制御し、声の安定化や厚み付けに使用。複数帯域対応(マルチバンド)型の記述あり。
Equalizer (EQ)指定帯域の増減で音色を整える。声の明瞭度やキャラクター付与に有効。
Filterハイパス/ローパスやバンドパスで周波数を切る/通す。声を異質な質感に変える際に活用。
Distortion倍音を強めて荒さ・キャラクターを付与。特に実験的なボーカル・テクスチャ用。
Reverb声に空間感や奥行きを付ける。通常プリセットでも活用範囲が広い。
Delay声の反復・残響エフェクト。時間軸を使った演出に。
Shifter (Frequency / Pitch Shifter)周波数やピッチをずらす変化。声を「ロボット/未来的」な質感にするのに有効。
Chorus微細な遅延+揺れで声を広げる/厚くする。重ね録り的な効果も。

ジャンル適性

Evoke が活きるのは、エレクトロポップ/ハイパーポップ/Lo-fi/ボカロ/AIミュージック系
ドライな声素材に「彩り」を与えるのが得意で、アーティスティックな方向性を持つボーカルトラックに最適です。
一方で、リアル志向のアコースティック曲にはやや異質すぎる印象を与える場合もあります。


他製品との比較

最も近い存在は Baby Audio Humanoid
両者とも「MIDI不要・音声完結型」のボーカルエフェクトですが、方向性が異なります。

  • Evoke は、声を“再構築して変える”リシンセシス型。音はクリーンでモダン、空間に馴染む未来的な響き。
  • Humanoid は、声を“加工して変える”エフェクト型。フォルマント変化やグリッチなど、従来のボコーダー的キャラクターが際立つ。

どちらが優れているというより、何を目的にするかで選ぶのが良いと思います。


操作感・機能

UIは Minimal Audio らしいミニマルデザイン
左下のノブで複数パラメータを一括コントロールでき、触って楽しい感覚があります。
CPU負荷はやや高め(Reaper上で約8〜10%/1インスタンス)ですが、これだけ多機能だと仕方ないのではないでしょうか。


まとめ

Minimal Audio Evoke は、
「声を楽器のように扱いたい人」 にとって理想的なツールだと思います。
MIDIを打ち込まずにここまで自由に遊べるプラグインは珍しく、
制作のテンポを崩さずに“発想そのまま”で音を形にできるのが魅力です。

Baby Audio Humanoid と並び、現代的なボーカル変化ツールの筆頭格としておすすめできる一本だと感じます。

購入はこちら↓↓↓