

知らない曲が多いセッションに参加するのは、少し緊張しますね。初めて混じる輪の中で音を拾いながら、自分の出す音の置きどころを探す時間は、静かな高揚と不安が隣り合わせのようでした。それでも、一度流れに身を預けてしまえば、曲の雰囲気やその場の空気が背中を押してくれるような感覚があって、だんだん呼吸が合っていくのが分かりました。知らない曲だからこそ出会えた楽しさもあり、音を重ねるたびに少しずつ距離が縮まっていくような心地よさがありました。終わってみれば、緊張よりも「また来たい」という気持ちが残っていて、自分でも少し驚いています。こうした時間が続くといいな、と静かに思いました。

