
朝の空気がまだ冷え込んでいる時間に、今年もマラソン大会の交通整理の担当として立っていました。これで二年連続、通算では三回目になります。場所には少し慣れてきたものの、早朝の寒さはやはり体に堪えて、手袋の中で指先がじんと冷えていきました。それでも周囲の状況を見ながら、いつも通り通行の確認を続けていました。
大会当日は、車の通行止めに協力してもらう場面が多く、ときには説明を聞く前から怒鳴っていく人もいます。ああいう反応を受けると胸の奥が沈む瞬間がありますが、安全のために立っている以上、気持ちを整えて役目を続けるだけです。
それでも、走っていく人たちの姿や、イベントが滞りなく進んでいく様子を見ると、少し救われる気持ちになります。大きな問題もなく大会は成功したようで、終わる頃には冷えていた空気が少し和らいだようにも感じました。静かな帰り道で、今日の役目をひとつ終えたという実感が静かに残りました。

