
この日は、選曲会議に出していた曲が落選しました。
正直なところ、やはり残念でした。結果自体は受け止めつつも、気持ちがまったく動かない、というわけにはいきません。
この曲は、中川さんも以前から楽しみにしてくれていたものです。作っている過程でいただいた言葉や反応を思い出すと、今回の結果は自分ひとりの問題ではないようにも感じました。だからこそ、落選した事実よりも、「ここで止めてしまうのは違う」という気持ちのほうが、あとから静かに浮かんできました。
選曲会議は、団体としての事情や方向性があっての判断です。そこに納得できないわけではありません。ただ、それと曲の価値は別の話だとも思っています。演奏される場所や人が違えば、この曲の意味や役割も変わるはずです。
そんなことを考えながら、次は演奏してくれる団体を探してみようと思いました。時間はかかるかもしれませんが、この曲が鳴るべき場所は、きっとどこかにあるはずです。今回はその入り口が違った、ただそれだけなのだと思うことにしました。

