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FabFilter Pro-C 3|完成度は高いが、必ずしも“手に馴染む”とは限らない定番コンプレッサー

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■ごきげんポイント

  • 高機能で破綻点が見当たらない完成度
  • グラフィカルで洗練されたUI
  • 動作が軽く、安心して挿せる安定性

■いまいちポイント

  • 通常表示は情報量が多く、判断が視覚に引っ張られる
  • コンパクト表示でも視線の動きが整理されず、把握に時間がかかる
  • 結果として、実運用では使用頻度が上がらなかった

誰に向いているか?

  • 音の変化を視覚的に確認しながら調整したい人
  • 1台で幅広い用途をカバーできる高機能コンプを求める人
  • FabFilterのUI思想が自分の作業フローに合う人

一方で、
「瞬時に判断して先へ進みたい」タイプの人には、必ずしも最適とは限らないと思います。


はじめに

私は FabFilter Pro-C 2 を所有していますが、
実際の制作ではほとんど使っていません。

世間的には Pro-C シリーズは
「高機能で、UIも見やすい定番コンプレッサー」
という評価が定着しています。

ただ、私の制作環境・作業スタイルでは、
別の選択肢を使い続ける結果になりました。


普段使っているコンプレッサー

現在、メインで使っているのは DMG TrackComp です。

理由はシンプルで、

  • 自分の先生が使っていること
  • メーターが非常に見やすいと感じること

この2点が大きいです。

TrackCompは
必要な情報が、必要な位置に、必要な量だけ表示される
という印象が強く、判断が速くなります。


Pro-C 3 のUIについて感じたこと

FabFilter Pro-C 3 は、
通常表示では非常にグラフィカルで、派手で、かっこいいUIです。

  • KNEE やカーブが視覚的に確認できる
  • 動作の様子が一目で分かる

この点は、確かに優れています。

ただし私の場合、

見えている情報に目が引っ張られ、
耳での判断より視覚に頼ってしまう

という感覚が強くありました。

私にとっての見え方

私にとってはこっちの方が分かりやすいかな…


コンパクト表示でも解決しなかった理由

Pro-C にはコンパクト表示も用意されています。

一見すると DMG TrackComp に近い構成に見えますが、
実際に使うと違和感が残りました。

理由は明確で、

  • 視線の動きが 縦と斜めに分断される
  • ノブ・メーター・結果が同一方向に並んでいない
  • 一瞬で全体を把握する動線が成立しない

DMG TrackComp は
IN → GR → OUT が縦方向に揃っており、
視線移動が最小で済みます。

Pro-C のコンパクト表示は
「情報は減ったが、判断は速くならない」
という状態でした。


作業スピードという観点

作業の速さだけで言えば、
sonible smart:comp の方が上だと思います。

ただし、

  • smart:comp は「判断を委ねる速さ」
  • Pro-C は「判断材料を多く与える設計」

どちらが良いかではなく、
作業スタイルの違いです。


まとめ

FabFilter Pro-C 3 は、

  • 高機能
  • 高品質
  • 信頼性の高いコンプレッサー

であることは間違いありません。

ただし私にとっては、

見やすいと言われるUI = 判断しやすいUI ではなかった

という結論になりました。

完成度の高さと、
自分の判断フローに合うかどうかは別問題です。

Pro-C 3 は
合う人には最高!なコンプレッサーだと思います。

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