Ujamが満を持して発売した『Striiiings』!!
すごく気になっていたので、ファーストインプレッション記事書いてみました～
まずはサウンドを聞いてみよう
曲は『パイレーツ・オブ・カリビアン テーマ曲 ”彼こそが海賊”』
映画音楽作曲家、Ujamの共同創設者である「ハンスジマー」氏の手掛けた作品です。
『Striiiings』のサンプル音源は彼のライブラリから作成されたそうですよ。
聞き比べのために以下。
左がもともとのMIDI譜を「Spitfireaudio BBC Symphony Orchestra Discover」で鳴らしたもの。
右は映画のオリジナル音源です。
先の『Striiiings』のデモは、左のMIDI譜から、
バイオリン、ビオラ、チェロ、ベースのリフを除いたものに乗せて作っています。
『Striiiings』ってどんなプラグイン？
最初にPlugin Boutiqueさんの『Striiiings』紹介動画（日本語）を張っときます。
あと、UIの紹介は「藤本健の “DTMステーション”」に詳しく書かれているので、
そちらを参考にするのがよいと思います。
（とても詳しい記事でおすすめです。記事の分量が多いことは先にお伝えしておきますね）
『Striiiings』の残念なところ
先にできなかったことを書いておきます。
オリジナルフレーズは作れない
音源とフレーズがセットになったプラグインなので、
（たぶん）オリジナルのフレーズは作れません。
まぁ、これは他のシリーズ製品と共通する部分なので、
Ujam製品お使いの方はご存じかと。
ソロフレーズは作れない
『Striiiings』は弦楽アンサンブル音源なので、ソロは作れません。
ステレオの調整はできません
高音部（バイオリン、ビオラ）と低音部（チェロ、ベース）の
Mix具合は調整できますが、定位（Pan）は変えられません。
主旋律のMidを空けたかったらMS処理するしかないと思います。
音が分厚いだけに、ちょっと悩みどころ。
Popsとかだと低音部の使用率かなり減りそうです。
出せる和音の音域は（たぶん）1oct.まで
UI上は2oct.出る感じですが、
C3とC4の音、響き含めて同じではないかなぁ。
と思います。
『Striiiings』のご機嫌なところ
音の色つやがよくて使いやすい
音源を使う場面で変えるのは普通のことかと思います。
そんな音色の一つとしては、
非常に花のある、つややかな音だと思います。
フレーズ作成が超高速にできる
上の”パイレーツ・オブ・カリビアン”ですが、
差し替えフレーズ作るのに15分程度です。
書いた譜面はこれだけ。
5小節目G2はフレーズの指定、
7小節目B3は響きの関係でBb7にするためちょっと小細工です。
Pops系でもこんな感じに使えると思いました。
（バラッドで利用例）
X Japanの「ENDLESS RAIN」
左のストリングフレーズを置き換えるのに、
かかった時間は5分強でした。
新しいアイデアがもらえる
プリセットが多いので、
呼び出してぽろぽろ弾いているだけでも楽しいです。
エフェクター内臓
いらないという人もいると思いますが、
Ujam社の”NEO”、”VOODOO”というエフェクトが、
一部内蔵されています。
個別に立ち上げなくていいというのは楽ですし、
マシンにも優しいと思います。
むすびに
そんな感じで、
「いい感じを楽に高速に」と、
まさに最近のUjam社の方針を打ち出したプラグインだなぁ～
と思いました。
記事が遅くなったせいで、セール終了が間近のはずです。
興味を持たれた方は、早めにゲットするといいと思います。
